2002年06月05日
トーノZEROアニメ感想キン肉マンII世 total 2092 count

描かれた標識の通りにしか行動できない超人

Written By: トーノZERO連絡先

 今回は、ついに、万太郎とデッド・シグナルの決着が付きました。

 デッド・シグナルは、自分が持つ交通標識通りに相手を動かすことができるだけでなく、自分が目にした交通標識の通りに行動してしまうという弱点がありました。

 リング上では、ルールを守らないことは悪いことであると必至にデッド・シグナルが訴え、一時はそれが支持されます。しかし、子犬を守るためにあえてルールに反する万太郎の行動は、観客の支持を絶対的に受けます。

 単純に、子犬を守ろうとする万太郎の心が勝ったと考えるのは容易ですが。この戦いは、それほど単純なものではないと思います。

 というのは、この戦いは、あくまで正義超人の入れ替え戦であり、どちらもある種の正義を代表した超人であると考えられるからです。つまり、相反する異なる正義のぶつかり合いこそが、この戦いの本質であり、勝っても負けても、どちらもやはり正義なのです。

 そこで、1つの正義を真っ向から否定することは、正義そのものに疑問を投げかけるのに等しい意味があります。

 そのことが、この先どういう展開をもたらすのかは分かりませんが、と~のはキン肉マンII世を応援しています。


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。